ルビーの主要な産地として特に有名なのは、ミャンマーやタイ、モザンビーク、ベトナムです。
ここでは、各産地ごとのルビーが持つ独自の特徴をご紹介いたします。
1.ミャンマー
ミャンマーは、ルビーの産地として世界的に広く知られ、その中でも最高峰とされています。
特に、「ピジョン・ブラッド」と呼ばれる深紅の色味が特徴で、最も価値の高いルビーとして評価されています。
また、ミャンマー産のルビーは、品質が優れているだけでなく、長い歴史を持ち、多くの王族や貴族に愛されてきました。
中でも、世界的に有名なモゴック鉱山で採掘されるルビーは、圧倒的な美しさと高い品質を誇り、市場でも高値で取り引きされています。
2.タイ
タイは、アジアを代表する主要なルビーの産地の1つであり、特にチャンタブリ地区が有名です。
タイ産のルビーは、やや暗めの赤色を持つものが多く、落ち着いた雰囲気が特徴です。
また、タイは、ルビーの加工技術にも優れており、採掘されたルビーが高度な研磨技術によって美しく仕上げられることで、その価値が更に高まっています。
さらに、タイの宝石市場は、世界的にも重要な役割を果たしており、世界中のバイヤーが集まる拠点となっています。
3.モザンビーク
近年、モザンビークは、高品質なルビーの新たな産地として注目を集めています。
モザンビーク産のルビーは、ややオレンジや紫を帯びた赤色が特徴で、蛍光性がやや弱めです。
また、豊富な埋蔵量を背景に、市場での供給が安定していることから、コストパフォーマンスが高い点も評価されています。
4.ベトナム
ベトナムでは、特に北部のルクエン地方でルビーが採掘されています。
ベトナム産のルビーは、多くの内包物(シルク・インクルージョン)を含んでいることが特徴で、これを活かしてドーム型に研磨し、星型の光を浮かび上がらせた「スタールビー」が広く知られています。