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2025.01.15
パールは、ほかの宝石と比べて、比較的本物と偽物を見分けやすい傾向があります。
最も効果的な方法は「見た目」による判断で、見た目の違いを正しく理解しておくことで、本物と偽物を見分けることが可能になります。
ただし、「見た目」に頼る方法は、経験や感覚に依存する部分もあるため、必ずしも誰にでも簡単に実践できるとは限りません。
それでも、基本的な違いを知っておくだけで、偽物を見つけるための大きな手助けとなります。
本物のパールは、芯材となる核の表面に「真珠層」が巻かれることで完成します。
この真珠層は、ミクロのレベルで見ると、レンガを積み重ねたような構造をしており、表面には微細な凹凸が存在します。
そのため、触れたときにほんのわずかなザラつきや質感の違いを感じることができます。
一方で、多くの偽物のパールは、芯材に塗料を塗り重ねて作られるため、表面に凹凸が生じることはありません。
そのため、偽物のパールは、表面が非常にツルツルとしており、滑らかすぎるという特徴があります。
本物のパールは、触れた直後に金属のような冷たさを感じ、その後、手のひらの温もりが伝わることで、徐々に温かくなるという特性があります。
一方、多くの偽物のパールは、触れた瞬間からわずかに温かみを感じるのが一般的です。
これは、芯材として使用されるプラスチックやガラスなどの素材の特性によるものです。
ただし、温度の感じ方は、保管状況や季節、周囲の温度の影響を受けるため、これだけで完全に真贋を見分けることは難しい場合もあります。
それでも、触れた際に冷たさを感じる場合は、本物である可能性が高まる重要な判断基準の1つです。
ネックレスで使用されているような、穴が空いているパールの場合、穴口を見ることで真贋を判断することができます。
本物のパールは、穴の縁が鋭利で、断面が直線的で綺麗であることが一般的です。
一方、偽物のパールは、穴口にインク溜まりのような塗料の盛り上がりや、塗料の剥がれが見られることが多いという特徴があります。
本物のパール(養殖真珠)の核には、淡水二枚貝の貝殻を球状に加工したものが使用されているため、ずっしりとした重みがあります。
一方、プラスチックやコットンなどの軽い素材を使用した偽物パールは、明らかに軽く感じるため、重さで見分けることが可能です。
ただし、ガラスパールや貝パールなどの一部の偽物は、本物のパールと重さが近いため、この方法だけでの判別は難しいこともあります。
ブラックライトを使用して真贋を確認する方法も有効です。
本物のパールは、ブラックライトを当てると、青色や緑がかった蛍光を発する特徴がありますが、多くの偽物のパールは蛍光を発しません。
ただし、偽物でも塗料に蛍光剤が含まれている場合があり、その場合は蛍光を発することがあります。
そのため、この方法だけでの判断には注意が必要です。
より確実に見分けるためには、本物のパールと並べてブラックライトを当て、発光の違いを比較することが効果的です。